シングルマザーとして子育てと仕事に奮闘しながら、「いつかはもう一度素敵なパートナーと出会いたい」と再婚を考える方も多いでしょう。しかし、現実には再婚へのハードルを感じて不安になることも少なくありません。
実際に、どのくらいのシングルマザーが再婚しているのか、その割合や再婚できる人の特徴、逆に再婚が難しい原因とは何でしょうか。
本記事では最新のデータや専門家の調査結果をもとに、シングルマザーの再婚事情を徹底解説します。さらに、素敵な再婚相手を見つける具体的な方法や、婚活する際の注意点についても詳しく紹介します。再婚への第一歩を踏み出したいシングルマザーの方は、ぜひ参考にしてください。
シングルマザーで再婚する人の割合
シングルマザーがどれくらいの割合で再婚できているのか、公的なデータから確認してみましょう。厚生労働省の人口動態統計によれば、2020年に結婚したカップル全体のうち約4組に1組(26~27%)が再婚ですが、この中には子どもがいない再婚も含まれます。
実際に、子連れで再婚した女性の再婚率はそれより低く、内閣府の調査では全体で約16~17%程度と報告されています。つまりシングルマザーの再婚率はおよそ6人に1人程度と考えられます。
なお、10人に1人程度は40代でも再婚を実現しており、決してシングルマザーの再婚が不可能というわけではありません。大切なのは正しい努力と行動次第であり、適切に婚活をすれば子どもがいても新たな幸せをつかめる可能性は十分にあるのです。
シングルマザーで再婚できる人の特徴3選
では、シングルマザーでも再婚できる人にはどんな共通点があるのでしょうか?ここでは再婚を叶えているシングルマザーに見られる主な特徴を3つ説明します。
特徴1 前向きで明るい態度を持っている
再婚をすんなり実現できるシングルマザーには、共通して前向きで明るい性格の方が多いと言われます。子育てや仕事で日々大変な中でも、辛さや疲れを表情に出さず笑顔で周囲に接することができる女性は、男性から見てもとても魅力的です。
結婚生活には困難も付きものですが、そうした壁にぶつかったときでも笑顔で一緒に乗り越えられる明るさがあると、男性は「この人となら一緒に生きていきたい」と思うものです。日々悩みや苦労が尽きなくても、ポジティブな姿勢で笑顔を絶やさないよう心がけることが大切です。
その前向きさは必ず周囲の男性にも伝わり、新たなご縁を引き寄せる力になるでしょう。
特徴2 子供を第一に考え大切にしている
シングルマザーで再婚できる人は、常に子供の幸せを第一に考えて行動している可能性が高いです。婚活中でも自分のことだけでなく、「この再婚は子供にとってプラスになるか」を真剣に見極めているのです。例えば、デートの際にも子供を含めて交流し、子供が新しいパートナーに心を開いてくれるかを慎重に確かめます。
自分の幸せのために子供の気持ちを犠牲にするような姿勢では、母親として不適切ですし、男性側も「この人とは家庭を築けない」と感じてしまうおそれがあります。
反対に、子供を大切にするお母さんの姿は、「この女性となら結婚後も家族を大事にして暖かい家庭を築けそうだ」という安心感を男性に与えます。結果として、子供思いで家庭的な女性ほど男性から選ばれやすくなるのです。
特徴3 「女性」としての自分を忘れていない
忙しい日々の中でも、シングルマザーで再婚できる人は自分を女性として磨く努力を怠りません。育児や仕事に追われていても、髪や爪の手入れ、身だしなみやおしゃれに気を配り、「お母さん」であると同時に一人の女性としての魅力を保っています。
男性側もシングルマザーの大変さは理解しつつ、「やはり女性らしい人と結婚したい」という本音があることは否めません。恋愛が起点となる再婚である以上、異性として魅力があるという要件はどうしても満たされなければいけないわけです。
もちろんシングルマザーにとって完璧を求めるのは負担ですが、外出する日だけでもきちんとメイクやおしゃれをする、家にいる日は無理せずリラックスする、といったメリハリをつけながら女性である自分を大切にする姿勢が大切です。
そうした努力が、自分に自信を与えるとともに男性からも魅力的に映り、再婚へのチャンスを高めてくれるでしょう。
シングルマザーが再婚できない原因
一方で、「シングルマザーは再婚が難しい」と言われる背景にはどのような理由があるのでしょうか。ここからはシングルマザーが再婚に苦戦しがちな主な原因3つを解説します。
原因1 育児と仕事で手一杯で、新しい出会いの時間がない
シングルマザーが再婚できない大きな理由の一つは、とにかく日々忙しく出会いの機会が極端に少ないことです。多くのシングルマザーは基本的に一人で子育てと家計のための仕事を両立させており、平日は自分の時間を確保することすら難しい状況です。
休日も子供と過ごしているうちに終わってしまい、新しい異性と出会う余裕がない人も多いでしょう。24時間では足りないほど育児と生活に追われているため、婚活に割ける時間が圧倒的に不足してしまうのです。その結果、職場と家庭の往復でただ時間が過ぎ、出会いがないまま再婚のチャンスを逃してしまうケースが少なくありません。
解決策としては、後述するように結婚相談所などプロの力を借りて効率的に出会う工夫をすることが有効です。忙しい中でも自分に合った方法で行動すれば、新たな縁を見つけるチャンスは十分に広がるでしょう。
原因2 結婚相手として受け入れてくれる男性が少ない
シングルマザー本人の努力以前に、相手となる男性側の意識の問題も大きな壁です。実情として、子連れの女性との結婚に前向きな独身男性は決して多くありません。
大手結婚相談所IBJが未婚男性316名を対象に行った調査でも、理想の結婚相手として「再婚(子あり)でも構わない」と答えた男性はわずか3.9%に過ぎず、約85%の男性は「子供がいる女性は結婚対象外」と考えていました。男性がシングルマザーとの結婚をためらう理由としては、以下のような声が多いと報告されています。
- 経済的に苦しくなる:自分以外に養う家族が増える負担への不安
- 世間体を気にする:周囲の目や親族の反応への懸念
- 血の繋がらない子供を愛せる自信がない:継子との関係構築への不安
そもそもの母数として「子持ち女性もOK」と考える男性が少数派であるため、シングルマザーが恋愛や結婚に発展する出会い自体が限られてしまうのです。この現実はシビアですが、裏を返せば15%程度の男性はシングルマザーとの結婚に理解があるとも言えます。
原因3 子供や親を含む周囲の反対・理解不足が障壁になる
仮に良いお相手が見つかったとしても、子供や両親など周囲の理解を得ることが再婚への大きな鍵になります。シングルマザー本人と新しいパートナーの気持ちが固まっていても、子供が新しい父親となる人を受け入れてくれないケースは少なくありません。
再婚は母親だけでなく子供の人生にも大きな影響を与えるため、子供が懐いてくれるか、逆に相手の男性が継子を本当に愛せるかといった点で悩み、慎重にならざるを得ないのです。さらに、親族からの反対も現実的な壁です。
再婚相手のご両親が「初婚の女性のほうが息子に相応しいのではないか」「一度離婚した人と再婚して大丈夫か」と心配し猛反対するケースもありますし、シングルマザー本人の両親ですら「また失敗しないか」「孫がちゃんと愛されるか」と不安に思って反対する場合があります。
実際に親たちからは「初婚の女性はたくさんいるのに、なぜシングルマザーを選ぶのか」「今度こそ孫を幸せにしてくれる人なのか」等の声が上がりがちです。このように周囲の説得に時間がかかったり、理解が得られないままでは再婚への道のりは遠のいてしまいます。解決策として、結婚前に両家の親を含めた話し合いの場を何度も設ける、第三者に協力してもらうなどして根気強く信頼を築くことが不可欠です。
素敵な再婚相手を見つける方法
では、シングルマザーが理想の再婚相手と巡り会うためには具体的にどんな方法があるのでしょうか。ここでは忙しいシンママでも効率よく出会える代表的な方法を3つ紹介します。
方法1.結婚相談所を利用してプロの力を借りる
再婚を真剣に目指すシングルマザーにとって、結婚相談所の活用は最も確実な近道です。結婚相談所は本気で結婚したい人だけが集まるサービスであり、入会すると婚活のプロであるカウンセラー(仲人)の手厚いサポートを受けられます。
仕事や育児で忙しいシングルマザーでも、担当者が自分に合った相手を探してお見合いの日程調整などを代行してくれるため効率的に婚活できます。また、最初からシングルマザーであることを踏まえた上で紹介してもらえる点も大きなメリットです。
お見合いが成立する時点で相手男性は「子持ち女性との結婚」に理解があると期待できるので、最初のハードルをクリアした出会いからスタートできます。費用はかかりますが、その分真剣度の高い相手と安全に出会える可能性が高く、再婚への強い意志がある方には結婚相談所の利用が最もおすすめの方法と言えるでしょう。
方法2.マッチングアプリ・婚活サイトを活用する
最近ではマッチングアプリや婚活サイトもシングルマザーの婚活において一般的な選択肢になっています。スマホさえあればスキマ時間で相手探しができ、結婚相談所に比べ費用も抑えられるのが利点です。
実際、シングルマザーになってから出会いがあった場所として「マッチングアプリ」が最多だったとのアンケート結果もあります。多数の異性の中から年齢や居住地、結婚観などの条件で絞り込んでメッセージのやり取りをし、気の合う人とだけ実際に会えるため効率的です。
ただし、アプリの場合は必ずしも全員が結婚目的ではなく恋人探しや遊び相手目的の人も混在しています。せっかく出会えても相手が真剣に結婚を考えていなければ時間を無駄にしてしまう可能性もあります。また、中には既婚者が紛れ込んでいるリスクもゼロではありません。
そのため、シングルマザーがアプリを利用する際は、プロフィールで初めから「子供がいる」「結婚前提」など自分の状況や意図を明確に伝えることが大切です。真剣度の低い相手を早めにふるいにかけ、安全に出会いを探すよう心がけましょう。結婚に対する本気度が強い場合は、やはり結婚相談所の方が確実ではありますが、まずは手軽なアプリから始めてみるのも一つの手です。
方法3.友人の紹介・職場・自治体イベントなど身近な繋がりを活用する
シングルマザーが再婚相手と出会う方法として、身近な人脈やリアルの場を活用する方法もあります。例えば信頼できる友人に紹介をお願いすれば、初めから相手にシングルマザーであることを理解してもらった上で安心して会うことができます。
友人を介すれば交際中に困ったことがあっても相談しやすい利点もあります。しかし、紹介を受ける男性側にとって「子持ち女性とのお見合い」はハードルが高いことも多く、必ずしも期待通りの出会いが得られるとは限りません。
また、昔ながらの職場恋愛も有力な選択肢です。職場であれば相手の人柄や仕事への姿勢を日頃から知ることができ、毎日顔を合わせるうちに自然と関係を深めやすいメリットがあります。忙しいシングルマザーにとって職場は貴重な出会いの場になるでしょう。
ただし、同僚にシングルマザーであることをオープンにしていない場合もあるので、交際を始める際は慎重な判断が必要です。
さらに各地の自治体や公共団体が開催する婚活パーティーやマリッジイベントに参加してみるのも一案です。県や市主催のパーティーでは、地域ぐるみで結婚をサポートする雰囲気があり安心感があります。参加費も比較的安価で、同じ地域での出会いにつながりやすい利点があります。
しかし、イベントによってはシングルマザーの参加可否が決まっている場合もあるため、事前に募集要項を確認し、子連れ参加が可能かどうかをチェックしましょう。また複数の男性と一度に会う形式なので、短時間で自分をアピールし相手を見極める工夫も必要です。
総じて、友人・職場・地域イベントなどリアルな繋がりは、アプリや相談所より即効性は劣るかもしれません。しかし日常生活の延長で自然な出会いが期待できる方法でもあります。周囲に協力をお願いしたり情報を集めたりして、利用できるものは積極的に活用してみましょう。
シングルマザーが婚活するときの注意点
最後に、シングルマザーが婚活を進める上で気を付けたいポイントを3つお伝えします。再婚を焦るあまり大切なことを見落として失敗しないよう、以下の注意点を心に留めておきましょう。
注意1.遊び目的の男性に警戒し、安易に信用しないこと
シングルマザーの婚活では、相手男性の真剣度を見極めることが何より重要です。残念なことに、「シングルマザーは男に飢えているから簡単に関係を持てる」といった偏見を抱く男性も一部に存在します。
実際にはそんなことはないのですが、悪質な男性の中にはシングルマザーの状況に付け込んで近づき、体目当ての遊び相手にしようとするケースも報告されています。
婚活アプリでも「シングルマザー歓迎」と装いながら実は既婚者だったり、結婚の意思がないまま交際しようとする人が混ざっている可能性があります。シングルマザー自身が男性からのアプローチに舞い上がってしまい、相手の本気度を見誤ると大きな傷を負いかねません。
初めから子持ちである自分を受け入れてくれる男性か、結婚の意思があるかを冷静に確認しましょう。例えばメッセージの段階で子供の話題に触れて反応を見る、関係を急ごうとする相手には慎重になる、といった対策が有効です。信頼できる男性を見極める目を持ち、甘い言葉に流されないよう注意してください。
注意2.子供の心情を最優先に考えて行動すること
再婚を考える上で子供の気持ちを第一に尊重する姿勢を最後まで忘れてはいけません。どんなに相手の男性が魅力的でも、子供にとって受け入れ難い存在であれば再婚は慎重になるべきです。
特に子供が思春期の場合、新しいお父さんができることに複雑な感情を抱き、反発してしまうこともあります。無理に話を進めれば親子関係に溝が生じかねません。そこで、交際中から子供とパートナーとの関係構築に時間をかけてください。最初は3人で会う機会を増やし、徐々に子供と彼が二人で過ごす時間も作るなどして、お互いの信頼関係を築いていきます。
そして子供が相手男性を信頼できる人間として認め受け入れてくれた時こそが再婚のタイミングです。それまでは決して焦らず、子供のペースに合わせましょう。仮に子供がどうしても懐かない場合、その縁は残念ながら諦める勇気も必要です。シングルマザーの再婚はあくまで子供の幸せあってのもの。子供の心情を最優先に、丁寧に歩みを進めることが結果的に再婚後の家族の幸せにつながります。
注意3.再婚を急がずに信頼関係を築くこと
シングルマザーにとって理想の相手が見つかると、つい気持ちが高まり早く再婚したいと思うかもしれません。しかし、再婚話は決して急ぎすぎず慎重に進めることが大切です。前述のとおり両親など周囲の理解を得るには時間がかかる場合が多く、数回会った程度ですぐ態度が軟化することは稀です。
親御さんたちには長期戦の覚悟で粘り強く向き合い、少しずつ信頼してもらえるよう努力しましょう。また、実際に結婚する前にお互いの生活観や金銭感覚、家事育児の役割分担などを十分に話し合っておくことも重要です。
再婚後に「こんなはずじゃなかった」とトラブルにならないよう、価値観のすり合わせや具体的な生活ルールの取り決めは事前にしておきます。さらに忘れてはならないのが、子供との関係がうまく築けるか見極める時間を持つことです。
血の繋がらない親子関係を築くのは想像以上に難しく、場合によっては虐待など深刻な問題が起こるリスクも指摘されています。ある調査では、継父母のいる家庭で子供に起こる虐待の頻度が実の親子家庭よりも大幅に高いというデータも報告されています(子供が5歳以上では約26倍、5歳未満では約75倍)。
これは極端な例かもしれませんが、それだけ継親と子供の関係づくりには慎重さが求められることを示しています。新しい家庭を築く覚悟が双方にあるか、子供にとって安全で安心できる相手かをじっくり見極めましょう。再婚はゴールではなく新たなスタートです。焦らず一つひとつ段階を踏むことで、再婚後に皆が笑顔で暮らせる理想の家庭に近づけるはずです。
まとめ:再婚は決して簡単ではない
シングルマザーの再婚は決して簡単ではありませんが、不可能でもありません。実際、統計上もシングルマザー全体の15~20%程度は再婚を果たしており、特に20~30代であれば約4人に1人が再婚できています。再婚を実現できる人は「明るく前向き」「子供を大事にしている」「女性としての魅力を忘れない」といった特徴を持ち、努力と工夫でハンデを乗り越えています。
また、再婚が難しい原因としては時間的余裕のなさや男性側の意識、周囲の反対など様々な要因がありますが、これらは行動次第で乗り越えることも可能です。結婚相談所やマッチングアプリなど適切なサービスを活用しつつ、周囲の協力も得て積極的に出会いを探しましょう。
その際は子供の幸せを第一に考え、相手選びは慎重に、しかし前向きな気持ちを忘れないことが大切です。経験豊富なシングルマザーだからこそ持っている強さと優しさを武器に、ぜひ素敵な再婚相手とのご縁をつかんでください。新たなパートナーとお子さんを交えた幸せな家庭を築けるよう、心から応援しています。
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