シングルマザーで好きな人との恋愛を諦めた人に共通する3つの理由

シングルマザーで好きな人との恋愛を諦めた人に共通する3つの理由

シングルマザーとして子育てに励む中で、「本当は好きな人がいるけれど、自分には恋愛なんて無理」と感じてしまう方は少なくありません。とはいえ、まったく恋愛願望がないわけではなく、77%のシングルマザーは将来的に誰かと結婚や恋愛をしたいと考えていると言われています。

しかしその一方で、そのうち83%もの人が新たな恋愛に対して不安や障害を感じています。このギャップこそ、シングルマザーが好きな人との恋愛を諦めがちになる背景と言えるでしょう。本記事では、シングルマザーが好きな人との恋愛を諦めてしまう共通の理由3つを解説し、最後に恋愛をうまくいかせるためのポイントを紹介します。

目次

シングルマザーで好きな人との恋愛を諦めた人に共通する理由

シングルマザーが恋愛を躊躇してしまうのには様々な要因があります。

これから、その主な理由を3つ説明します。

理由1: 恋愛に罪悪感を抱いてしまう

シングルマザーにとって何より大切なのは子どもの幸せです。そのため、「母親なのに自分が恋愛なんてしていいのだろうか?」という葛藤を抱えがちです。実際、多くのシングルマザーが「自分が選んだ彼氏を子どもは好きになってくれるだろうか?」と常に頭から離れないといいます

子どもと過ごす時間が減って寂しい思いをさせるのではないか、好きになった相手が自分の子どもを受け入れてくれるだろうか、と不安になり、恋愛に踏み出すこと自体に躊躇してしまうのです。ある調査でも、シングルマザーの新しい恋愛に対する不安で最も多かったのは「子どもと相手男性の関係」に関するものでした。それだけ子どもの存在や気持ちが恋愛への大きなブレーキになっていることが分かります。

さらに、周囲からの目を気にして恋愛をためらうケースもあります。親やママ友、職場の人たちなどから「シングルマザーなのに自分のことばかり考えている」と思われるのではないか、と心配してしまい、恋愛しようとする気持ち自体に罪悪感を抱いてしまうことも少なくありません。こうした罪悪感や世間体への不安から、「子どものために自分の恋愛は諦めよう」と考えてしまうシングルマザーは多いのです。

理由2: 仕事と育児で時間に余裕がなく出会いの機会も少ない

シングルマザーは子育てと生計を両立するために毎日が忙しく、自分のための時間を確保しにくい傾向があります

公的な調査によれば、母子家庭の86.3%の母親が何らかの仕事に就いており、そのうち半数近くはパート・アルバイト等の非正規雇用です。多くのシングルマザーが長時間働きながら家事・育児もこなしており、経済的不安を抱えつつ仕事と子育てに忙殺されて将来への不安を感じているという実態も報告されています。

朝から晩まで働き、帰宅後も子どもの世話や家事に追われる日々では、心身ともに余裕がなくなりがちです。当然、新しい出会いやデートを楽しむ時間を作ることも難しく、「今はとても恋愛する暇なんてない」と感じてしまうでしょう。

また、生活パターンが職場と家の往復に限定されてしまうことで、異性との出会いのチャンス自体が極端に減ってしまうという問題もあります。職場以外で同世代の男性と知り合う機会はほとんどなく、「どこで出会えばいいの?」「ママ友の紹介なんて期待できないし…」といった不安の声もよく聞かれます

。出会いが少ない環境では恋愛のきっかけを掴むこと自体が難しく、次第に「もう恋愛はいいかな…」と気持ちが萎んでしまうこともあるのです。このように、時間的な余裕のなさと出会いの機会不足が重なり、好きな人ができてもそれ以上踏み込まずに諦めてしまうケースが多く見られます。

理由3: 離婚経験による心の傷や自信のなさから再び踏み出せない

過去に離婚や破局といった辛い経験をしている場合、その心理的ダメージが新しい恋愛への大きな壁になることもあります離婚という大きな出来事を経験すれば、次の恋愛に対して慎重になるのは当然です。

「また同じことが起きたらどうしよう」「裏切られるのが怖い」といった不安から、新たな一歩を躊躇してしまうことがあります。特に心の傷が癒えきっていない間は、たとえ良い出会いがあっても自ら距離を置いてしまいがちです。過去の結婚生活で感じたパートナーへの怒りや失望、男性不信といった感情が尾を引き、「もうあんな思いは二度としたくない」と考えてしまうシングルマザーも少なくありません。

また、過去の経験から自己評価が下がってしまい、新しい恋に自信を持てなくなるケースもあります。例えば、「自分はバツイチ子持ちで年齢も若くないから、相手はどうせもっと若い女性を選ぶのではないか」といった劣等感です。

婚活の場では「若い方が有利」というイメージが根強いため、年齢を重ねた自分に対してどうしても自信をなくしてしまう…こう感じるシングルマザーもいるでしょう。実際には、人生経験を積んだ大人の女性ならではの魅力に惹かれる男性もいますが、本人がその魅力に気付けず「どうせ自分なんて」と消極的になってしまうと、せっかく好きな人が現れても一歩踏み出せずに諦めてしまうことになりかねません。

シングルマザーとの恋愛は難しいのか?

以上のような理由から、シングルマザー本人が恋愛を諦めてしまうケースは確かに存在します。では実際のところ、シングルマザーとの恋愛はそれほど難しいものなのでしょうか?

結論から言えば、確かに一般的な恋愛より乗り越えるハードルは多いものの、不可能でも特別なことでもありません

むしろ近年は社会の理解も進み、シングルマザーが再び恋愛や結婚に幸せを見出す事例も増えています。事実、子どもの父親と別れて以降に「新たな恋人を作った経験がある」シングルマザーは68%にも上り、そのうち現在進行形でお付き合いしている人がいる方も全体の39%に達しています。

つまり約2人に1人のシングルマザーは、何らかの形で恋愛をしている計算になります。

さらに、社会全体の風潮としても、シングルマザーの恋愛を過度に否定的に見る向きは減ってきています。現代では3組に1組が離婚する時代とも言われ、一度結婚に失敗して子どもを育てている女性が恋愛をすること自体、それほど珍しいことではなくなりました。

周囲の目を気にするあまり自分の幸せを諦めてしまう必要は決してありません。実際に心理カウンセラーの白蓮千沙さんも「シングルマザーだから恋をしてはいけないということは決してありません。むしろ一緒に支え合える家族が増えることは好ましいことです」と述べています。大切なのは、お子さんの気持ちに配慮しつつも、お母さん自身の幸せを追求することです。お母さんが笑顔で生き生きと暮らしていることは、巡り巡ってお子さんの幸せにもつながります。

シングルマザーとの恋愛をうまくいくためのポイント

以上のように、シングルマザーが恋愛を諦めてしまう背景には子どもや時間、過去の傷など様々な要因がありました。しかし工夫次第でそれらのハードルを乗り越え、恋愛を実らせることは十分可能です。ここからは、シングルマザーとの恋愛をうまくいかせるためのポイント3つを解説します。

ポイント1: 子どもの気持ちを第一に、段階的に関係を築く

シングルマザーが恋愛をする上で最も慎重になるべきは子どものケアです。恋人ができたからといって、いきなり子どもを紹介したり新しい環境に放り込んだりするのは避けましょう。

大切なのは、決して急がないことです。例えば、お子さんが思春期だったり情緒が不安定な年齢であれば、特に紹介のタイミングには配慮が必要です。まずはあなた自身とパートナーとの関係をしっかり深めて信頼を築いてから、子どもに交際相手の存在を伝えるようにしましょう。

子どもに会わせる時期については一概に言えませんが、交際開始から数か月経ってからなど段階を踏むのが良いとされています。事前に子どもにもパートナーにも心の準備をしてもらい、紹介の場では子どもが安心できる環境づくりを心がけましょう。

ポイント2: お互いに理解と信頼を深め合える相手を選ぶ

シングルマザーの恋愛を成功させるには、相手選びも非常に重要なポイントです。あなたの立場や生活背景を理解し、支え合っていける誠実な男性を選ぶようにしましょう。

特に、育児や家事で予期せぬ予定変更が起こっても柔軟に受け止められる懐の深い人が望ましいです。例えば、デートの約束をしていても子どもが急に熱を出して行けなくなる…そんなときにいちいち不機嫌になったり気まずくなったりするような男性だと、子連れの恋愛はうまくいきません

逆に包容力があって寛大な男性であれば、シングルマザーの置かれた状況を理解して受け入れてくれるでしょうp。現実にはシングルマザーとの交際にはいくつかハードルがあることを踏まえ、それらを一緒に乗り越える責任感のある人かどうかを見極めることが大切です。

ポイント3: 周囲のサポートを活用し自分の時間も大切にする

シングルマザーが恋愛を両立させるには、「自分のための時間」を意識的に作り出す工夫も必要です。忙しい毎日の中でデートの時間を確保するためには、遠慮なく周囲のサポートに頼りましょう。

実家の両親や兄弟姉妹、信頼できる友人に子どもの世話をお願いできるときはお願いし、ベビーシッターや一時保育など公的サービスも積極的に利用してみてください。ある調査では、特に子どもが小さいシングルマザーの場合「デートの間に子どもを預かってくれる人がいないこと」が新しい出会いの障害になっていると報告されています。

それだけ「誰かに子どもを見てもらえる環境作り」が恋愛成就の鍵を握ると言えます。周囲に頼ることは決して悪いことではありません。シングルマザーが恋愛するためには一人で抱え込まない勇気も必要なのです。

また、自分自身の心のケアも忘れずに。恋愛をすることは決してわがままでも贅沢でもなく、人生を豊かにするための前向きな行動です。たとえ将来再婚に至らなかったとしても、好きな人と一緒に過ごすことで心が安らいだり元気になれたりするだけで、その恋愛には大きな価値があるとされています。

忙しい中でもオシャレをしたり趣味を楽しんだり、異性と交流したりする時間を持つことで、女性としての自信や生きがいを取り戻せることもあります。お母さんが笑顔で充実した毎日を送れていれば、子どもにもきっと良い影響が伝わるでしょう。ですから罪悪感を抱くことなく、周囲の力を借りながら自分の人生も大切にすることを心掛けてください。それが結果的に子育てにも良い循環をもたらすはずです。

まとめ:シンママを理由に諦める必要はない

シングルマザーが好きな人との恋愛を諦めてしまう背景には、「子どものためを思って我慢しよう」「時間も出会いもないから仕方ない」「また傷つくのが怖い」といった様々な心理がありました。

しかし、恋愛をすることで得られる幸せや充実感を諦めてしまう必要は決してありません。世の中にはシングルマザーに理解があり魅力を感じる男性も少なからず存在しますし、「家庭的で自立した女性が良い」と考える男性も増えています。

大切なのは、子どもと自分の幸せの両方を見据えて慎重に相手を選び、サポートを得ながら一歩ずつ前に進むことです。シングルマザーだからといって恋愛を諦める必要はありません。あなたが自分らしく幸せを追求していくことが、結果的にお子さんの笑顔にもつながるのです。

ぜひ勇気を出して、あなたとお子さんにとってベストなパートナーとのご縁を見つける第一歩を踏み出してみてください。きっと明るい未来が待っています。

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本記事の監修者

森本 恭平のアバター 森本 恭平 運営者

東北大学法学研究科(公共法政策専攻)修了。幼少期は母子家庭で育った。東日本国際大学・福島復興創世研究所の准教授を経て、現在はデジタルマーケティング✖︎AIを専門にフリーランスとして複数の企業でアドバイザーを務めている。KADOKAWAドワンゴ情報工科学院、バンタンクリエイターアカデミーの講師。福島県総合計画審議委員会の審議員を歴任。

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