みてねアプリがうざいと言われる理由としんどいときの対処法

みてねアプリがうざいと言われる理由としんどいときの対処法

家族アルバム「みてね」は日本の子育て世代に大人気の写真・動画共有アプリです。2015年にミクシィ社が提供開始し、スマホで撮った子どもの写真を家族だけで簡単に共有できる無料サービスとして広まりました。

その一方で、「みてね」が「うざい」とか「しんどい」と感じてしまう利用者も少なくないようです。本来、子どもの写真共有は家族の絆を深める前向きな行為のはずですが、それが思いがけず負担やプレッシャーになるケースもあるのです。

この記事では、みてねアプリが「うざい」と言われる主な理由を解説し、利用が「しんどい」と感じるときの対処法、さらにみてねでよくあるトラブル事例について詳しく紹介します。家族アルバムをストレスなく楽しむためのヒントにぜひお役立てください。

目次

家族アルバムみてねの概要

まず、家族アルバム「みてね」がどんなサービスなのか簡単に押さえておきましょう。みてねは株式会社ミクシィが提供する家族向け写真・動画共有アプリで、2015年4月にサービス開始しました。

スマートフォンで撮影した子どもの写真や動画を祖父母や親戚など招待した人だけに共有できるのが特徴です。無料で容量無制限のアップロードが可能で、家族だけのプライベートなアルバムを作成できます。招待されたユーザー同士で写真にコメントを付けたり「いいね」で反応したりでき、閲覧履歴(「みたよ」機能)で誰が写真を見たか相互に確認できる仕組みも備わっています。

こうした手軽さと安心設計が支持され、コロナ禍も追い風に国内外でユーザー数を伸ばしました。2025年1月には世界累計利用者が2500万人を突破し、現在175か国・7言語で利用されています。

みてねアプリが「うざい」と言われる理由

一方で、便利な反面このコミュニケーション機能がプレッシャーを生む側面もあります。後述するように、頻繁すぎる通知やコメント機能ゆえの気遣いでストレスを感じる声も聞かれます。ここからは、みてねアプリが煩わしく思われてしまう主な理由を3つのポイントに分けて解説します。

理由1:頻繁すぎる通知が生活の邪魔になる

第1に、みてねを使い始めると、通知の多さに戸惑う方が少なくありません。初期設定では写真や動画のアップロード、家族からのコメントや「いいね」などがあるたびにプッシュ通知が飛んできます。便利ではあるものの、その頻度があまりに多いと「常にスマホが鳴って気が散る」と感じてしまうでしょう。

特に、祖父母世代が深夜や早朝にアルバムをチェックすると、こちらの生活リズムに関係なく通知が届いてしまい落ち着かない人もいるでしょう。みてねの通知はデフォルトでオンになっていますが、そのままだと「通知が多すぎてうざい」と感じる一因になりがちです。

通知設定を見直せばある程度軽減できますが、設定方法が分かりにくいといった声もあり、煩雑な通知は多くのユーザーにとって悩みの種となっているのです。

理由2:コメント機能と「みたよ」履歴によるプレッシャー

第2に、家族間のほほえましい交流を意図したコメント機能ですが、これが思わぬプレッシャーになるケースもあります。写真を共有すると祖父母や親戚からコメントやスタンプが届くのは嬉しい反面、「返信しないと悪いかな…」と投稿者が気を遣ってしまいがちです。

具体的に言えば、「コメントがチャットのようになって面倒」「全員に返事するのが義務のようで疲れる」という問題が起きて、いつしか「みてねを開くのが負担」と感じてしまう人もいるかもしれません。

さらに、みてね独自の「みたよ履歴」機能もユーザー心理に影響します。誰がアルバムの写真を閲覧したか可視化されるため、例えば「見たのにリアクションしないのは気まずいかな?」と気にしたり、逆に「自分の投稿を○○さんがまだ見てくれない…」とモヤモヤしたりと、不要な気疲れを誘う面があります。

実際には閲覧履歴は家族同士の安心感を高めるための機能ですが、受け手によっては「監視されているようで落ち着かない」と感じてしまうこともあるようです。

加えて、コメント内容そのものがストレスになる場合も見逃せません。たとえば育児の方針や体調に関する指摘など、悪気のないコメントでも受け取る側のママにとっては敏感な話題だとプレッシャーを感じてしまいます。「“この服寒そうじゃない?”ってコメントされて、なんだか責められている気分に…」といった声もあり、些細なひと言が投稿者の心に引っかかってしまうのです。文字だけのやり取りは意図が伝わりにくく価値観の違いも表れやすいため、善意のコメントでも受け取り方にズレが生じてストレスになることがあります。このように、コメント機能や閲覧履歴によるコミュニケーション上の気疲れが、「みてねはうざい」と感じさせる大きな要因になっています。

理由3:親族間の温度差や干渉でストレスに感じる

第3に、家族・親族間の関わり方の違いも、みてね疲れを生む大きな要因です。利用者の声を見ると、特に多いのが祖父母からの過剰なリアクションや干渉に関する悩みです。

たとえば「写真を投稿するたび義母から長文コメントが届いて正直しんどい」「育児アドバイスを毎回書かれてプレッシャーになる」「“もっと投稿して”と催促されて負担に感じる」といったケースです。孫を想う気持ちからつい熱心に関わろうとする善意なのでしょうが、毎回反応があると次第に「投稿しなきゃいけない義務感」に追われてしまうママもいます。

こうした世代間の距離感のズレは、SNSに不慣れな親世代ならではの傾向とも言えます。悪気はなくてもコミュニケーションの温度差が生じ、「ありがたいけど正直うざい…」という状況になりがちです。

逆に、親族同士の関心度の差がストレスになる場合もあります。同じアルバムでも片方の実家は頻繁にコメントしてくるのに、もう片方(義実家など)はほとんど反応がない、といったアンバランスに悩む声もあります。「義実家がそっけなく、自分の実家ばかり過熱していて気まずい」という具合に、リアクションの濃淡の違いが余計な気苦労を生むこともあるのです。

また、家族アルバムへの参加自体が半ば強制になっているケースも見られます。たとえば祖父母や親戚に強く誘われて断れず参加したものの、「正直抜けたいけど言い出せない…」と感じてストレスを溜めてしまうといったケースです。実際Yahoo!知恵袋にも「義兄からコメントが多すぎて困っている」といった相談が寄せられており、身内だけのアプリとはいえ人間関係の悩みは避けられない現状がうかがえます。

みてねアプリがしんどいときの対処法

便利なはずのみてねで疲れてしまったと感じたら、無理せず使い方を見直すことが大切です。ここでは、みてねの利用が「しんどい」と感じるときに試したい対処法を3つ紹介します。

方法1:設定を見直して通知・コメントの負担を減らす

まず検討したいのは、アプリの設定変更でストレス要因をコントロールする方法です。特に通知とコメントに関する設定は真っ先に見直しましょう。みてねの通知は前述のとおり初期状態ではオンになっているため、煩わしく感じる場合は思い切って通知をオフにすることも有効です。

通知を切っても、アプリを開けば新着の写真やコメントは確認できますし、本当に必要な情報は手動でチェックすれば十分です。実際「通知はみてねをしんどく感じる大きな原因。オフにしてしまっても問題なかった」という利用者の声もあります。家族に「通知を切るね」と伝えておけば、既読が付かなくても理解してもらいやすいでしょう。

コメント通知についても同様です。すべてのコメントにリアクションしていては負担が大きいため、コメント関連の通知はオフにするか、極力受け取らない設定にしておくのがおすすめです。みてねアプリではアルバム管理者がコメント機能自体を制限することもできます。設定画面の「家族設定」→「アルバム詳細設定」から「コメント機能の設定」で「全員コメント不可」を選べば、そのアルバム内では誰もコメントを書き込めなくなります。

極端に思えるかもしれませんが、コメント欄でのやりとりが苦痛な場合は思い切ってコメント機能をオフにしてしまうのも手です。家族には「コメント返信が負担なので設定を変えた」旨を伝え、代わりに本当に大事な連絡は直接LINEや電話でお願いするようにすれば、角も立たず円滑でしょう。

また、閲覧履歴(みてね履歴)の設定も確認しましょう。誰が見たか逐一知らせる機能は便利でもあり厄介でもあるため、場合によっては自分側の表示を気にしないよう通知を切る、あるいはプレミアムプラン加入者であれば履歴非表示モードを検討するのも一案です。

このように、アプリ側の設定をカスタマイズするだけでもかなりストレスが軽減されます。特に通知音やコメント着信にストレスを感じている場合は、できる範囲で設定変更してみてください。

方法2:家族内のルール決めや使い分けでトラブルを予防する

次に、家族・親戚との間でルールや分担を決めることで負担を和らげる方法です。みてねを家族みんなで使う以上、ある程度はお互いの歩み寄りが必要になります。まず有効なのが、投稿頻度や運用ルールをあらかじめ決めておくことです。

たとえば「写真の更新は週末にまとめて行う」「月に2回程度アップする」など頻度を宣言しておけば、祖父母から頻繁に「まだ?もっと送って!」と催促される事態を防げます。実際に「毎週日曜夜に更新すると決めて家族に伝えたら、催促が激減した」というママの体験談もあります。最初にペース配分を共有しておくことで、双方の期待値が合いやすくなりストレスが減るでしょう。

コメントに対するスタンスも家族に伝えておきたいポイントです。全てのコメントに丁寧に返事をする必要はないこと、忙しいときは返信できない場合もあることを事前に説明しておくと楽になります。「👍(いいね)リアクションだけでも十分嬉しいよ」などと伝え、コメント返信が義務ではないとわかってもらえば、自分自身も気が楽になるはずです。

また、「緊急の連絡や重要事項は直接LINEか電話でお願いします」とお願いし、みてね上のコメントには過度な期待をしないよう周知するのも有効です。

さらに、アルバム運用の分担も検討しましょう。もし義理の両親(義父母)からのプレッシャーが大きいなら、ご主人に義両親向けの写真アップを任せてしまうのも一つの手です。「夫側の両親から写真催促されるのが負担」というケースでは、夫自身に写真選びや投稿を担当してもらうことで、自分(妻)の心的負担を減らせます。実際「義母への写真共有は夫に任せたら楽になった」という声もあり、家族アルバムとはいえ配偶者と役割分担してしまうのは賢い解決策です。

方法3:無理をしない!ときには利用休止や別サービス検討も

最後に強調したいのは、「無理に頑張らない」という選択肢です。みてねは便利なツールですが、あくまで家族の思い出を楽しむためのものです。もしそれが原因で心が疲れてしまうなら、本末転倒ですから無理に使い続ける必要はありません

例えばしばらく投稿を休んでみたり、閲覧だけに留めて写真共有は別の方法に切り替えてみたりしても良いのです。「せっかく招待してもらったのに悪いかな…」と感じるかもしれませんが、自分や家庭の心の余裕のほうがずっと大事です。

家族に事情を話して理解を求めれば、意外とすんなり「じゃあ無理しない範囲でね」と受け入れてもらえるものです。特に子育て中はただでさえ大変なのですから、写真共有の負担くらい減らしても誰も責められません。場合によってはみてね以外のサービスを検討するのも一案です。

最近はGoogleフォトやLINEのアルバム機能など、家族写真の共有に使えるサービスも色々あります。例えばGoogleフォトなら無料でも好きなだけアルバムを作成でき、容量は15GBまで無料、招待した人と写真を共有しコメントも可能です。

LINEのグループアルバムはコメント機能こそありませんが逆にそれがシンプルで良いという声もあります。それぞれ一長一短がありますが、みてねにこだわらず自分たち家族に合った方法を選ぶことが大切です。

肝心なのは、写真共有アプリは手段にすぎないという点です。子どもの成長を記録し家族で喜び合うことが目的なのですから、手段によって誰かがしんどくなるなら見直したって構いません。「みてね疲れ」してきたら一度立ち止まり、肩の力を抜いてください。そして必要なら休んだり他の方法を試したりして、あなたと家族にとって一番心地よい形を探していきましょう。

みてねアプリでよくあるトラブル

最後に、みてねアプリの利用中によく起きがちなトラブル事例をまとめておきます。事前に把握しておくことで、いざという時に冷静に対処できるでしょう。

  • 祖父母からの過干渉・リアクション過多 – 前述の通り、毎回の長文コメントや育児への口出し、「もっと投稿して!」という催促など、祖父母の善意が行き過ぎて負担になるケースです。距離を置きたいものの角が立つため我慢してしまいがちですが、ストレスを感じたら適度に投稿頻度を減らすか、配偶者からやんわり伝えてもらうなど対処しましょう。
  • コメントによる誤解・口論 – テキストでのやり取りはニュアンスが伝わりづらく、悪気のない指摘が相手を傷つけてしまうことがあります。「○○じゃない?」「△△すれば?」といったコメントが批判と受け取られてしまい、親族間で気まずくなるケースも報告されています。深刻化する前にコメント機能をオフにする、直接電話で誤解を解くなどの対応が有効です。
  • 写真の無断使用・二次利用 – アルバム内の子どもの写真が、本人(親)の知らないところで使われてしまうトラブルです。たとえば義両親が孫の写真を勝手に年賀状に使っていた、親戚が保存した写真をさらに別の場所へ転送した、スクリーンショットを撮って自分のSNSに投稿してしまった…等、意図せず写真が拡散されてしまうケースがあります。家族とはいえプライバシー感覚は人それぞれなので、事前に「写真の扱い」に関するルールやマナーを共有しておくと安心です。
  • アルバム公開範囲を巡るトラブル – 夫婦間で認識の違いが原因となるケースです。例えば夫が妻に相談なく自分の両親をアルバムに招待し、結果的に妻が見せたくない写真まで義両親に見られる設定になっていた…といった事例があります。夫側は「家族なんだから共有して当然」という意識でも、妻側は写真によって見せたくないものもあるという意識のズレが背景にあります。対策として、アルバムの管理者権限を夫婦で話し合い、公開範囲の設定について事前に同意しておくことが重要です。
  • 高齢の家族がアプリ操作できず混乱 – スマホやアプリに不慣れな祖父母世代では、「写真が見られない」「通知が来ない」「間違えて写真を消してしまった」等のトラブルも起こりがちです。そのたびに親世代から問い合わせが来て、説明やフォローに追われる若い世代(主にママ)に負担が集中するケースがあります。操作方法を紙に書いて渡す、電話でサポートするなど対応してもなかなか減らない場合は、いっそ直接会ったときにまとめて写真を見せる方法に切り替えるなど、無理のない範囲でフォローするしかないかもしれません。

以上のようなトラブルは決して珍しくありませんが、あらかじめ想定して設定の工夫や家族内ルール作りをしておけば多くは防げます。また万一トラブルが起きても、「皆みてねで悩みがちなことなんだ」と理解していれば冷静に話し合えるでしょう。

まとめ:無理に使うのは禁物!

家族アルバム「みてね」は子どもの成長を共有できる素晴らしいツールですが、人によっては負担やストレスを感じてしまう側面もあります。もし「うざい」「しんどい」と感じたら、その気持ちを無視しないでください。無理に我慢して使い続ける必要は全くありません。

本記事で述べたように、通知設定を調整したり家族とルールを決めたりするだけでもだいぶ気楽になりますし、最終的には別の方法で写真共有する選択肢もあります。大切なのは、アプリに振り回されず自分たち家族のペースを守ることです。

子育てはただでさえ大変な毎日ですから、写真共有くらい自分たちの心地よい形で行えば良いのです。みてねに限らず、世の中の便利なサービスは「家族の思い出をより楽しむための道具」にすぎません。道具のせいで笑顔が減ってしまっては本末転倒ですよね。

「みてね疲れ」を感じたときは遠慮なく一休みして、改めて自分たちに合ったやり方を考えてみましょう。家族の幸せが一番大事ですから、無理に使うのは禁物です! あなたとご家族にとってベストな方法で、楽しく思い出を共有してくださいね。

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本記事の執筆者

森本 恭平のアバター 森本 恭平 運営者

東北大学法学研究科(公共法政策専攻)修了。東日本国際大学・福島復興創世研究所の准教授を経て、現在は終活をテーマとするテック系スタートアップを創業・取締役として活動。その他、デジタルマーケティングを専門にフリーランスとして複数の企業でアドバイザーを務めている。KADOKAWAドワンゴ情報工科学院、バンタンクリエイターアカデミーの講師。福島県総合計画審議委員会の審議員を歴任。

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