みてねみまもりGPSが動かない原因と対処法【2025年版】

みてねみまもりのGPSが動かない原因と対処法【2025年版】

本記事では、まず「みてねみまもりGPS」とは何かを解説し、次にGPSが動かなくなる主な原因と対処法を3つずつ詳しく説明します。さらに、類似の子ども見守りGPSサービスについても触れ、最後に公式サポートの活用法で締めくくります。

目次

みてねみまもりGPSとは?

「みてねみまもりGPS」は、スマホアプリと連携して子どもの居場所をリアルタイムで確認できる小型GPS端末です。運営する株式会社ミクシィが開発し、子どもが携帯電話を持たない環境でも専用端末をランドセルやポケットに入れておくだけで見守りが可能になります。

特徴として、大容量バッテリーによる長時間稼働(省電力モード利用で1回の充電で最長2ヶ月間の連続使用が可能)や、高精度の位置測位(デュアルバンド対応のGPS衛星システム利用)が挙げられます。

また第3世代以降の新モデルではNTTドコモ・KDDI・ソフトバンクの3大キャリア回線に対応しており、通信障害時に自動で回線切替が可能な設計です。端末には子どもから保護者へ危険を知らせるための「お知らせボタン」も搭載されており、ボタン長押しで保護者のスマホに通知が届く機能があります。

専用アプリでは子どもの現在位置や移動履歴を数分単位で確認でき、到着・出発のプッシュ通知や、あらかじめ設定したエリア(みまもりスポット)への出入り通知など、忙しい保護者でも直感的に使える工夫がされています。総合的に「みてねみまもりGPS」は、子どもの安全確保と保護者の安心のための信頼性が高い見守りサービスと言えるでしょう。

みてねみまもりGPSが動かない原因

みてねみまもりGPSの位置情報が更新されない場合、考えられる原因は主に3つあります。

原因1: 端末の電源・状態に起因するもの

最初に疑うべきは端末側の問題です。GPS端末のバッテリー残量が不足していたり、端末が事実上オフの状態になっていると、位置情報は送信されません。実際、バッテリー残量が約20%程度になると一気に0%まで低下することもあり、電池切れに気づかないケースがあります。

そのため、こまめな充電を心がけ、アプリでバッテリー警告が出たら早めに端末を充電しましょう。次に、端末設定で「電源オフモード」になっていないか確認してください。電源オフモードとは端末の通信を一時停止する省電力設定で、オンになっていると位置情報が更新されなくなります。

アプリの設定メニュー(≡アイコン)から「稼働モード(電源オン/オフ)」を確認し、必要に応じて解除してください。また見落としがちなのが端末が静止状態にある場合です。みてねみまもりGPSは内蔵センサーで振動(移動)を検知したときのみ位置情報を送信し、動いていない時は電池消耗を抑えるため測位・通信を行いません。

したがって、子どもが長時間止まっている場合や端末を家に置き忘れて静止している場合は、アプリ上で位置が更新されなくても故障ではない可能性があります。端末を持って実際に少し移動してみることで再度位置情報が送られるか確認してみましょう。

原因2: 電波環境や測位精度に関する問題

次に考えられるのは、周囲の電波状況やGPS測位環境による問題です。GPS端末が十分な衛星信号やWi-Fi情報を取得できない環境では、現在位置を算出できず位置情報の更新が止まることがあります。

例えば屋内や地下、電波の届きにくい建物内・乗り物内では衛星信号が遮られやすく、位置測定ができない場合があります。仮に測位できても精度が極端に低いと判断された場合、利用者を混乱させないようアプリ上に位置情報を表示しない仕様になっています。

実際に「現在地が急に途方もない場所に飛んだ」といった経験がある場合、それは誤測位データが自動的にアプリ表示から除外された可能性があります。

また、アプリの設定項目で「微弱なWi-Fi電波による測位データを除外する」設定をオンにしているケースも注意が必要です。みてねみまもりGPSはGPS衛星で位置が取れないとき、周辺のWi-Fiアクセスポイント情報を使って測位を試みます。

しかし、自宅内などで微弱なWi-Fi信号だけで測位すると何百メートルも位置がズレることがあります。そのため、誤差の大きいデータを敢えて表示しないようにする設定が「Wi-Fi測位の除外」です。この設定が「除外する」になっていると、屋内環境でGPSが捕捉できない場合にいつまでも位置情報が更新されない現象が起きます。

対策として、設定を「除外しない」に切り替えると微弱なWi-Fiによる大雑把な位置も表示されるようになります。もっとも、根本的には屋外の開けた場所に端末を持って行き、GPS衛星から直接位置情報を取得できれば解決します。空が開けた屋外で移動することで正常に測位できるか試してみてください。

原因3: 通信障害やシステム不具合、端末の故障などによるもの

上記のいずれにも該当しない場合、サービス側のトラブル端末そのものの不具合も考えられます。実は、みてねみまもりGPSでは過去に通信ネットワークの障害が発生し、一時的に位置情報が更新されなくなった事例があります。

例えば2024年12月上旬にはNTTドコモのLTE回線に起因する障害で、第3世代までの端末(ドコモ回線のみ対応モデル)の位置更新がストップするトラブルが起きました。

この際、運営はX(旧Twitter)上で障害発生を公表し、復旧対応後に利用者へ日割り計算での通信費返金措置を行うなど迅速な対応を見せています。

第3世代以前の機種はドコモ回線に依存していたため回線障害の影響をもろに受けましたが、最新モデルの「GPSトーク」はマルチキャリア対応で通信障害が減少しており、ユーザーからの評価も向上しています。

このように広範囲で障害が発生している場合は、ユーザー側でできることは少なく、運営からのアナウンスや復旧を待つしかありません。X(Twitter)や公式サイトのお知らせページで「みてねみまもりGPSの障害情報」を確認し、同様の不具合報告が多数出ているときはシステム側の問題と判断できます。

みてねみまもりのGPSが動かないときの対処法

ここからは、実際にみてねみまもりGPSの位置情報が動かなくなった場合の対処法を3つ、順を追って解説します。上記の原因に対応した形で、ユーザー自身で試せる方法を紹介しますので、できるところから実践してみてください。

方法1: 基本的な点検と前提条件の確認をする

まずは端末とアプリの基本状態を点検しましょう。以下のポイントをチェックするだけで、単純な見落としによる不具合は解消することがあります。

アプリ上でバッテリー残量が低下していないか確認し、少しでも怪しければ充電してください。前述の通り残量20%前後から突然0%になるケースも報告されています。GPS端末は電池切れになると当然ながら位置情報を送れなくなるため、充電ケーブルを挿してLEDランプが点灯するか確認します。

充電中にLEDが赤色や緑色に点灯しない場合、ケーブルやACアダプタが故障して正常に充電できていない可能性もあります。別のケーブルで試すなどして、確実に充電できる状態にしてください。

アプリの設定画面で端末の稼働モードを確認し、「電源OFFモード」になっていたら解除します。電源OFFモード中は端末からの通信が停止するため、位置情報が更新されなくなります。同様に、月額通信料の決済エラーが起きていないかも見ておきましょう。

クレジットカードの期限切れ等で支払いに失敗するとサービスが一時停止され、位置情報も取得できなくなります。アプリの「アカウント設定」→「お支払い情報の確認」でステータスをチェックし、エラー表示があれば決済情報を更新してください。

端末が長時間静止していた場合、バッテリー節約のため測位・通信が行われません。子どもが授業中に座っている、あるいは端末を家に置き忘れている間は位置更新が止まるのは正常動作です。一度端末を持って屋外を数分歩いてみてください。屋外で移動すると再び現在地が測位され、アプリに反映されるはずです。それでも更新されない場合は、次の対処法に進みます。

方法2: アプリ設定の変更と通信環境の改善を試みる

原因が端末側でない場合、設定や環境を見直すことで解決するケースがあります。以下の方法を順に試してみてください。

アプリの設定で「微弱なWi-Fi電波による測位データを除外する」という項目がオンになっている場合、一時的にオフ(「除外しない」)にしてみましょう。屋内にいてGPS衛星を捕捉できないとき、この設定がオンだと端末がWi-Fiで得たおおよその位置すらアプリに表示されません。設定を「除外しない」に切り替えることで、多少ズレがあっても位置情報が記録・表示されるようになります。

建物内や地下にいて更新が止まった場合は、まず屋外に出ることが早道です。空が広く開けた屋外であればGPS衛星からの信号を受信しやすく、現在地を再取得できる可能性が高まります。特に高層ビル街のビルの谷間などではGPSが乱反射して精度が落ちるため、公園や校庭など見通しの良い場所に移動してみてください。また、移動中(徒歩や車)であれば端末も高頻度で測位を試みますので、しばらく移動してからアプリの地図画面を更新してみましょう。

端末側の電波アイコンが圏外になっていないかチェックします。みてねみまもりGPSはLTE通信網でデータ送信していますが、トンネル内や山間部など携帯回線が不安定な場所では測位データがサーバーに届かず結果的に位置情報が反映されません。LTE圏内でも電波強度が弱いと送信がリトライされ続け、次のデータ更新まで時間がかかることがあります。もし移動可能であれば電波の良い場所へ移って再度位置情報の取得を試みてください。

方法3: 端末のリセットと公式サポートへの連絡

上記をすべて試しても改善しない場合は、端末自体を再起動してみましょう。みてねみまもりGPS端末には小さなリセットボタンがあり、付属のピン(または細い棒状のもの)で押すことで端末を再起動できます。第1~3世代の端末では本体裏面(みてねロゴの反対側)でストラップ穴から離れた角付近にリセットボタンがあります。

最新の「GPSトーク」端末では底面にリセットボタンが配置されています。リセットしても契約が解除されたり初期設定が消えることはないので安心してください。リセット後、端末のLEDランプが青または緑に点灯し数秒後に消灯すれば再起動完了です。その状態で再度屋外で測位を試み、アプリに位置が反映されるか確認しましょう。

リセットを行っても状況が改善しない場合、いよいよ公式のサポート窓口に問い合わせる段階です。アプリのメニュー(≡)から「アカウント設定」→「お問い合わせ」を選び、症状を添えてサポートに連絡してください。

問い合わせ内容に応じて、スタッフが原因の特定や対処方法の案内をしてくれます。端末が故障していると判断された場合、製品保証期間内であれば無償で修理・交換対応してもらえます。サポートへの連絡時には、端末IDとアプリに表示される端末IDが一致しているかも確認しておくとスムーズです。

GPSサービスは他にもある?

みてねみまもりGPS以外にも、子どもの見守りに役立つGPSサービスはいくつか存在します。それぞれ特徴がありますので、主なものを紹介します(※いずれも専用端末を子どもに持たせ、アプリで位置確認できるサービスです)。

その1 あんしんウォッチャー(KDDI)

大手通信キャリアKDDI(au)が提供する見守りGPSサービスです。2024年・2025年のオリコン顧客満足度調査で2年連続総合1位に輝いており、「アプリの使いやすさ」「料金の納得感」など複数の評価項目で高評価を得ています。au回線を利用し、シンプルな機能とリーズナブルな月額料金が魅力です。特に「LE(エルイー)」モデルは軽量コンパクトで電池持ちも良く、子どもに違和感なく持たせやすいと評判です。

その2 みもりGPS(マチコミ)

学校連絡網サービス「マチコミ」発の見守りGPSで、近年人気が上昇しています。最新モデルの**「みもりGPSトーク」**は音声メッセージのやり取り(ボイスチャット機能)や、子ども側への音声警告メッセージ機能を搭載しているのが特徴です。

また、子どもが押せるSOSボタン(お知らせボタン)もあり、音声通話なしで声掛けと通知が両方できる点で唯一無二の存在と言えます。その分、みもりは月額プランが音声機能込みのみでやや割高(トークプランのみで月額748円)になるのがデメリットですが、「すべてが揃った高性能GPS」として一定の支持を得ています。

その3 GPS BoT(ボット)

スタートアップ企業が開発した見守りGPSで、シンプルさと手頃な価格が売りのロングセラー製品です。月額数百円程度で利用でき、専用端末「BoT」をランドセルに入れておくだけで登下校を見守れます。

新モデルの「BoTトーク」は音声メッセージ機能に対応しましたが、その代わり従来モデルよりバッテリー容量が減って充電頻度が増えたとの指摘があります。頻繁に充電が必要でも問題ない環境であれば、シンプルでコスパの良い選択肢となるでしょう。

その4 まもサーチ

子ども向けGPSの草分け的存在で、最新モデル「まもサーチ3」は2025年顧客満足度調査で総合3位にランクインしました。特に「位置情報の精度」や「GPS端末の使いやすさ」の項目で高評価を得ており、前モデルから精度向上と操作性改善が図られています。

利用者の口コミを見ると「電池の持ちが良く週末の充電だけで十分」「防水・防塵で壊れにくい」「アプリが直感的で分かりやすい」といった声が多、堅実な性能と信頼性で選ばれているようです。

これら以外にも、ソフトバンクの「みまもりケータイ」シリーズやNTTドコモのキッズケータイなど、携帯電話型で通話もできる見守り端末もあります。それぞれ通信方式やサービス内容が異なるため、ご家庭のニーズに合わせて比較検討するとよいでしょう。重要なのは、GPS端末ごとに強み・弱みがあることを理解し、お子さまの行動範囲やライフスタイルに適したものを選ぶことです。

まとめ:公式のサポートを活用しよう

みてねみまもりGPSが動かない場合の原因と対処法について解説してきました。最後に強調したいのは、困ったときは公式のサポートを積極的に活用することです。子どもの安全に直結するサービスだけに、ユーザーの不安を解消するためのサポート体制も整っています。

公式ヘルプセンターには今回紹介したようなトラブル別の対処手順やQ&Aが掲載されており、誰でも閲覧可能です。自力で解決が難しい場合や端末の故障が疑われる場合は、遠慮なくカスタマーサポートに連絡しましょう。アプリ内の問い合わせフォームから状況を送れば、担当者が詳細な確認や修理交換など適切に案内してくれます。

実際に、通信障害発生時には公式から速やかに情報発信があり、日割りでの利用料金返金など誠意ある対応が行われました。こうした迅速で丁寧な対応も含め、みてねみまもりGPSは信頼性の高いサービスと言えます。常に最新のアプリ情報やお知らせをチェックしつつ、困ったときは一人で抱え込まず公式の力を借りて、お子さまの安全をしっかり見守っていきましょう。

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本記事の監修者

森本 恭平のアバター 森本 恭平 運営者

東北大学法学研究科(公共法政策専攻)修了。幼少期は母子家庭で育った。東日本国際大学・福島復興創世研究所の准教授を経て、現在はデジタルマーケティング✖︎AIを専門にフリーランスとして複数の企業でアドバイザーを務めている。KADOKAWAドワンゴ情報工科学院、バンタンクリエイターアカデミーの講師。福島県総合計画審議委員会の審議員を歴任。

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