みてねみまもりGPSは、多くの保護者に利用されている子ども見守り用のGPS端末です。ですが、「アプリに表示されるお子さんの位置が実際と違う」「現在地が更新されず動かない」といった 位置情報がおかい 現象が発生することがあります。
例えば、授業中のはずのお子さんの端末が「学校から離れました」と通知され、ヒヤリとした経験はないでしょうか。本記事では、みてねみまもりGPSの位置情報がずれる・誤表示される主な原因と、その対処法を2025年最新版として詳しく解説します。
みてねみまもりGPSの位置がおかしい原因
みてねみまもりGPSの位置情報が正しく表示されない理由にはいくつかのパターンがあります。ここでは主な原因を3つ説明します。
原因1:GPS電波を受信しにくい環境にいる
みてねみまもりGPSは衛星からのGPS信号で位置測定します。しかし、周囲に高い建物が立ち並ぶ場所や屋内では衛星信号が遮られやすく、受信できる衛星の数が減ったり電波が反射してしまうため、測位精度が低下します。
その結果、本来の場所から数十メートル単位で位置がずれて表示されてしまうことがあります。実際、みてねみまもりGPSの公式ヘルプでも「ビルの谷間や建物の中ではGPS衛星を十分に捕捉できない場合、測位誤差のため本来の位置と異なる位置に表示されることがある」と説明されています。
これはGPS技術の特性上避けられない現象で、天候や周囲環境によって多少のズレが生じるのはやむを得ない面があります。
原因2: Wi-Fi位置情報データの誤りによる突然の大幅な位置ずれ
GPS信号が届かない環境では、みてねみまもりGPSは補助的に近隣のWi-Fiアクセスポイント情報を利用して位置を推定します。しかしこの際、Googleの持つWi-Fiデータベースに誤った位置登録があると、実際とは全く異なる場所に測位されてしまうことがあります。
たとえば移動中に急に地図上で端末の位置が別の町や遠方にワープして表示される場合、近くのWi-Fiスポットの登録ミスが原因である可能性が高いのです。
また、建物内にWi-Fiアクセスポイントがなく隣接する建物の弱い電波を拾った場合も、大きな誤差を伴う位置しか取得できず、実際には建物内にいるのに地図上では外に出たように表示されることがあります。
このようなWi-Fi測位による位置情報の飛びやズレは、GPS端末に限らず起こり得る技術的な問題です。公式でも「近隣のWi-Fi情報が誤っている場合、全く異なる場所に測位される」「微弱なWi-Fi電波による測位では誤差が大きくなりがち」と注意喚起されています。
原因3: 端末の状態や通信不良による位置情報の未更新
みてねみまもりGPSの位置が明らかに実際とかけ離れている場合、端末から最新の位置情報が送信されていないケースも考えられます。まず、端末が長時間静止状態にあるとバッテリー節約のため位置情報を送信停止する仕様があります。
例えばお子さんがずっと教室内にいて端末が動かないと、最新位置が記録されず前回の古い位置が表示されたままになることがあります。加えて、端末が電源オフモードになっていたり、通信サービスの月額料金の決済エラーで停止している場合も位置情報は更新されません。
このような場合、アプリ上では地図に古い位置情報が残り続けるため「現在地が合っていない」ように見えてしまいます。また、そもそも携帯電話の通信圏外や通信障害が起きていると、測位データをサーバーに送れず位置が記録されないことがあります。
みてねみまもりGPSはLTE通信網で位置データを送信しているため、通信圏外や不安定な地域では位置情報が反映されない可能性があります。以上の端末や通信の要因によって、位置情報が正しく更新されず「おかしい」状態になることもあるのです。
みてねみまもりGPSの位置がおかしいときの対処法
それでは、位置情報に不具合が生じた場合の具体的な対処法を3つ紹介します。原因に応じて、一つずつ確認・対応してみましょう。
方法1: 電波環境を改善する
まずは基本的な点検と環境の見直しを行います。
みてねみまもりGPS端末の充電残量が十分あるか確認します。電池残量が少ないと測位頻度が低下したり突然電源が切れることがあります。また端末が電源オフモードになっていないか、月額通信の支払いが停止していないかもアプリからチェックしてください。これらが原因であれば、電源を入れ直す・支払い再開することで位置情報が更新されます。
端末が長時間静止していた場合は、一度端末を持って歩くなど振動を与えて位置情報を再取得させます。内蔵センサーが動きを検知すると測位が再開されるため、最新の位置送信が行われます。
お子さんがいる場所が屋内やビルの谷間の場合は、できるだけ空が開けた屋外や窓際に移動してみてください。空が見える場所であれば衛星からの電波をより多く捉えられ、測位精度が向上します。公式ヘルプでも、屋内で位置が取れない場合は屋外に出てGPS測位できるか確認するよう推奨されています。また、地下や電波干渉の多い場所では地上に出るまで正確な現在地取得は難しいため、場所を移動して様子を見ましょう。
アプリ上で位置が更新されない場合、端末の通信圏内かどうかも重要です。スマホと同様にLTE電波が弱い場所ではデータ送信が遅延・失敗し、位置情報が記録されないことがあります。圏外の場合は電波の良い場所に移動するか、しばらく待ってから再度確認してください。
以上のチェックを行うことで、多くの場合は端末の再測位が始まり正常な現在位置が表示されるようになります。まずは端末や周囲のコンディションを整えることが、位置情報トラブル解決の第一歩です。
方法2: アプリの「位置精度の調整」設定を見直す
みてねみまもりGPSアプリには、測位の精度と方法に関する設定項目があります。不適切な設定が位置情報の不具合を招いている場合もあるため、以下のポイントを確認しましょう。
アプリの設定で有効な測位レベルが「低精度含む」になっていると、精度の低い測位結果まで表示されてしまい位置ズレが大きくなることがあります。公式も「低精度含む」設定では誤差の大きい位置情報が表示され、ご認識(誤通知)が多発する可能性があるとしています。対策として、測位レベル設定を「標準」に変更してください。標準にすれば大きな誤差を伴うデータはアプリに表示されなくなるため、無用な混乱を減らすことができます。
アプリの「位置精度の調整」には「微弱なWi-Fi電波による測位を除外する」オプションがあります。デフォルトでは除外する設定ですが、状況に応じて適切にオン/オフを切り替えることが重要です。
誤差が大きいWi-Fi測位を避けたい場合: 屋内で遠くのWi-Fiを拾って位置が大きくズレてしまう場合は、この設定を「除外する(オン)」にします。弱いWi-Fi電波による不正確な位置データはアプリ上に反映されなくなるため、例えば学校内にいるのに地図上で飛んだ場所に表示されてしまう誤測位を防止できます。
屋内で位置情報が更新されない場合: 一方で、除外設定をオンにしたままだと屋内でGPSもWi-Fiも使えない環境ではいつまでも位置情報が更新されないことがあります。そのような場合は設定を「除外しない(オフ)」に切り替えましょう。公式ヘルプによれば、除外設定をオフにすると多少誤差が大きくてもWi-Fiによる測位結果を表示してくれるため、屋内でも位置情報を取得できる可能性があります。
上記の設定変更後、実際にお子さんの現在地表示が改善するか確認しましょう。設定を調整することで、多くの場合は位置ズレや更新遅れといった不具合が緩和されるはずです。
方法3: 運営側に報告・相談する
環境の改善や設定の見直しを行っても、なお明らかな誤表示が続く場合は、運営側への報告や問い合わせを検討しましょう。
みてねみまもりGPSアプリには、測位結果がおかしいと感じたときに運営へ通知できる報告機能があります。例えば地図上で全く見当違いの場所に飛んでしまった測位結果があれば、その地点を選択した状態で画面右下の「(i)」マーク→「間違った位置情報を報告」と進み、状況を送信できます。
報告を受けた運営会社は調査を行い、もし原因が誤登録されたWi-Fiアクセスポイントのデータであればデータベースの修正対応をしてくれます。実際に公式も「不正なアクセスポイントデータが原因であれば修正します」とアナウンスしています。報告しても過去の履歴はすぐには修正されませんが、今後同じ誤測位が起きにくくなる効果が期待できます。
自力で対処しきれない不具合や、端末自体の故障が疑われる場合は、公式のサポート窓口に連絡しましょう。アプリのメニューから「お問い合わせ」を選ぶと、メールで問い合わせを送信できます。アプリ経由が難しい場合でも、公式サポート用メールアドレス宛に直接送れば問い合わせ可能です。
問い合わせ時には端末IDや発生している事象をできるだけ詳しく伝えると、迅速に調査・対応してもらえます。みてねみまもりGPSは利用者が多いため、X(旧Twitter)上でユーザー同士が不具合情報を共有していることもあります。
不安なときは公式Xアカウントやユーザーの投稿をチェックしてみるのも有効です。公式から障害発生時には原因や対応策の告知が行われるので、最新情報の確認も忘れずにしておきましょう。
以上を実施することで、原因不明の位置情報トラブルも解決に近づくはずです。特に誤った位置表示の報告は今後の精度向上につながる大切なフィードバックとなるため、積極的に活用すると良いでしょう。
まとめ:サポートに相談してみよう
みてねみまもりGPSの位置情報がおかしい場合でも、慌てずに原因を切り分けて対処することが大切です。屋内や高層ビル街では多少の誤差は避けられませんが、設定の見直しや使用環境の改善で精度を高めることができます。
また、明らかな誤測位についてはアプリから報告し、必要に応じてサポートに相談することで、サービス全体の品質向上にも寄与します。2025年現在、みてねみまもりGPSは利用者数No.1の人気見守りGPSとなっており、多くの家庭で日々活用されています。
万一不具合に遭遇しても、本記事で紹介した経験に基づく対処法を押さえておけば落ち着いて対応できるでしょう。お子さんの安全を見守る強い味方として、ぜひ適切な使い方と対処法を身につけておいてください。
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