家族アルバムみてねの保存期間はどれくらい?保存時には相手にバレる?

家族アルバムみてねの保存期間はどれくらい?保存時には相手にバレる?

家族アルバム「みてね」は、子どもの写真・動画を家族間で共有・保存できる人気のサービスです。運営は国内大手SNSを手掛ける株式会社ミクシィで、2015年の提供開始以来利用者が増え続けています。

無料プランでも写真は容量無制限でアップロード可能であり、スマホの容量を圧迫せず高画質のまま思い出を残せる点が支持されています。そんな便利な「みてね」ですが、「保存期間はどれくらい?ずっと保存できるの?」や「写真を保存したら投稿者にバレる?」といった疑問を持つ方も多いようです。

この記事ではみてねのデータ保存期間と写真・動画を保存した際の通知の有無、さらに保存時の注意点について詳しく解説します。

目次

家族アルバムみてねの保存期間はどれくらい?

結論から言えば、家族アルバム「みてね」にアップロードした写真や動画の保存期間に期限はなく、基本的に半永久的に保管されます

運営会社の公式ヘルプによると、「ユーザーから退会リクエストを受け取るまでデータは保存される」とされており、ユーザー自身が退会しない限りデータが自動削除されることはありません。

実際にユーザーが自分で写真や動画を削除した場合でも、削除後30日間はサーバー上に残り、その後自動的に完全削除されるしくみになっています。

また、退会した場合も退会から30日後に全データがサーバーから削除される決まりです。これは万一の復旧対応や法令遵守のための猶予期間と考えられ、通常利用している限りは写真や動画が勝手に消える心配はありません。

ユーザー様が写真や動画を削除した場合、それらのデータは、みてねのサーバーからも30日後に自動的に削除されます。

通常、ユーザー様のデータは、ユーザー様から退会のリクエストを受け取るまで保存されています。ユーザー様が退会した場合、全てのデータは退会の30日後にサーバーから削除されます。ただし法律によって長期間保存することを求められた場合は例外となります。

みてね『プライバシーについて』より引用

写真や動画を保存しても相手に通知されない

なお、「みてねにアップされた写真や動画を自分の端末に保存すると、投稿した相手にバレるのか?」という点について説明します。

これに関しては、みてねで写真や動画を保存しても投稿者に通知が届くことはなく、相手に知られる心配はありません

実際にユーザーからの質問に対し、「端末にダウンロード保存してもアップ主には通知は一切行かない。何も分かりません」との回答が寄せられており、ダウンロードによって投稿者に連絡がいく機能はないことが確認されています。

みてねは家族限定のプライベートなアルバムであり、閲覧履歴(「みたよ履歴」)では最後にアクセスした時刻が分かる程度です。どの写真を誰がダウンロード保存したかが記録されたり通知されたりすることはないので、安心して手元に保存することができます。

ただし、写真を保存した本人以外には分からないとはいえ、写真の投稿者や他の家族に黙って画像を外部で利用するのはマナー違反です。後述するように、保存した写真の取り扱いには十分注意しましょう。

写真や動画を保存するときの注意点

みてねから写真や動画を保存するときには、いくつか気を付けておきたいポイントがあります。ここからは、写真・動画を保存する際の注意点3つを順に説明します。

注意1: ダウンロード機能の制限に注意する

まず、アルバム管理者の設定によっては写真や動画を自由にダウンロードできない場合があることを知っておきましょう。通常、招待された家族であればアプリで写真や動画を開き、右上のメニューから「ダウンロード」を選ぶことで端末に保存可能です。

ブラウザ版でも同様にダウンロードボタンから保存できます。しかし、アルバムの管理者(が「家族には保存させたくない」と判断した場合、設定でダウンロード許可を制限することが可能です。みてねの「家族設定>アルバム詳細設定」にある「写真・動画のダウンロード許可」を「管理者のみ」に設定すると、一般メンバーはダウンロード機能が使えなくなります。

そのため、自分の端末で保存しようとしてもダウンロードの項目やボタンが見当たらない場合は、管理者によって制限がかかっている可能性があります。その際は、アルバム管理者に問い合わせて許可設定を変更してもらうか、必要な写真はスクリーンショット機能などで保存するしかありません。

みてね側で公式にダウンロードを禁止する設定がある以上、無理に制限を破ろうとするのではなく、管理者の意向を尊重するようにしましょう。

注意2: 保存した写真・動画の無断共有は避ける

次に、保存した写真や動画の取り扱いには細心の注意を払い、外部への無断共有は絶対に避けましょう。みてねはプライベートな家族アルバムですが、一度自分の端末に保存した写真は容易に第三者へ転送したりSNSに投稿したりできてしまいます。

しかし、家族から共有してもらった子どもの写真を本人の許可なく勝手に使うのはマナー違反であり、場合によっては肖像権の侵害にもなり得ます。実際、みてね上に投稿された孫の写真を祖父母が無断で年賀状に使用したり、親戚に転送したり、スクリーンショットをSNSに載せてしまったケースも報告されています。投稿者の親御さんは「一言あれば良かったのに…どこまで共有されているのか不安」と感じ、大きなトラブルに発展しました。

こうした事例からも分かるように、保存した写真や動画はあくまで個人的に楽しむ範囲に留め、家族アルバムの外で利用したい場合は必ず投稿者(お子さんの親)に事前に了承を得ることが大切です。たとえ身内同士でも、デジタル写真の扱いやプライバシー意識には世代間ギャップがあります。「家族なんだから自由に使っていい」と思い込まず、投稿者の気持ちを尊重して無断転載はしないようにしましょう。

注意3: 大切な写真はバックアップを取り安全に管理する

最後に、貴重な思い出の写真や動画はみてね任せにせず自分でもバックアップを取り、安全管理する意識を持ちましょう。みてねはクラウド上にデータを保管するサービスで、スマホ紛失や故障時でも写真が消えない利点があります。

しかし、どんなデジタルサービスも永久に保証されるわけではなく、万一サービスが終了したりアカウントにトラブルが起きる可能性もゼロではありません。実際に「将来的にずっとみてねが使えるか分からないので、他のクラウドサービスにも写真や動画を残しておきたい」と不安を感じている利用者の声もあります。

こうしたリスク分散のためにも、定期的に写真データをダウンロードしてPCや別のクラウドに保管することをおすすめします。

また、バックアップは情報セキュリティの基本対策でもあります。独立行政法人IPAも「特に重要なデータは必ずバックアップを行ってください」と呼びかけており、子どもの写真データのように失っては困るものは複数箇所に控えを用意しておくのが望ましいとされています。

具体的には、外付けハードディスクやDVDなどに定期的にコピーしたり、GoogleフォトやAmazon Photos等のみてね以外のオンラインストレージにも二重に保存しておくと安心です。さらに、保存した写真が入ったスマホ自体にもロックをかけるなど、データ流出防止の対策も忘れないようにしましょう。自分自身でバックアップとセキュリティ管理を徹底することで、家族の思い出をより確実に守ることができます。

まとめ

家族アルバム「みてね」は基本的に保存期間の制限がなく、容量無制限で写真や動画を長期間安心して預けられるサービスです。ユーザーが退会しない限りデータが消えることはなく、運営側も「10年後、20年後でもアルバムを見返せる」と述べているように将来にわたって思い出を残せる設計となっています。

また、自分の端末に写真や動画を保存しても投稿者に通知が行くことはなく、相手に知られる心配もありません。ただし、保存機能はアルバム管理者の設定で制限される場合があることに留意し、利用ルールを確認したうえで保存しましょう。

そして、保存した写真の取り扱いにはモラルとマナーを持って、家族の許可なく外部に共有しないことが大切です。さらに、大切なデータは自分でもバックアップを取り、万一のサービス終了や端末紛失に備えておくと安心です。

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本記事の執筆者

森本 恭平のアバター 森本 恭平 運営者

東北大学法学研究科(公共法政策専攻)修了。東日本国際大学・福島復興創世研究所の准教授を経て、現在は終活をテーマとするテック系スタートアップを創業・取締役として活動。その他、デジタルマーケティングを専門にフリーランスとして複数の企業でアドバイザーを務めている。KADOKAWAドワンゴ情報工科学院、バンタンクリエイターアカデミーの講師。福島県総合計画審議委員会の審議員を歴任。

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