家族アルバム「みてね」は、子どもの写真や動画を家族だけで共有できる非公開のアルバムアプリです。招待された家族しかアルバムを閲覧できず、アップロードした写真や動画の所有権は投稿者にあります。
プライバシーが守られ安心して使える一方で、「アルバムの写真をスクリーンショット(スクショ)したら投稿者にバレるのか?」といった疑問を持つ方もいるでしょう。また、スクショすること自体が禁止行為に当たるのかも気になるところです。
この記事では、みてねでスクショすると投稿者に通知されるかどうか、スクショは利用規約上許されているか、そしてスクショを撮る際の注意点について、経験談や専門家の見解を交えて徹底解説します。
みてねのスクショは投稿者にバレる?
みてねでスクショを撮っても、投稿者に通知が届くことはありません。 他の閲覧ユーザーがスクリーンショットを撮影しても、アプリ上で「誰がいつスクショした」といった記録や通知機能はなく、撮影者が特定される心配はないのです。
ただし、みてねには「みたよ履歴」と呼ばれる機能があります。これは家族アルバムの参加者が最後にアプリを開いた時間を一覧で表示する機能で、「○○さんが◯月◯日◯時にみてねを閲覧しました」という履歴が残るものです。つまり、スクショを撮る行為そのものが直接バレることはありませんが、アルバムを閲覧した痕跡は残り得る点は理解しておきましょう。
みてねでスクショは禁止されているのか?
みてねの利用規約上、スクショを撮ること自体を明確に禁止する記載はありません。 例えば、銀行アプリや動画配信サービスではセキュリティや著作権保護の観点からスクリーンショットが制限されるケースがありますが、みてねアプリにはそうした技術的なスクショ防止機能はありません。
したがって、スマホの通常機能でスクリーンショットを撮影することは物理的には可能であり、それ自体ですぐアカウント停止になるようなこともないでしょう。
しかし、スクショ画像の取り扱いによっては規約違反となる可能性があるため注意が必要です。 みてね利用規約では、「本サービスの本来の目的を超えてアルバムを不特定多数に公開する行為」を禁止事項に挙げています。これは招待された家族以外の第三者にアルバム内容(写真やアルバムURL等)を無断で公開・共有する行為を禁じる規定です。
スクショそのものは個人的な保存行為ですが、その画像をSNSに投稿したり不特定多数に見せたりすれば、この規約違反に該当し得ます。また、他人のプライバシーや肖像権を侵害する行為も禁止されています。つまり、スクショを撮って自分だけで楽しむ範囲なら許容されても、他者に無断で提供・公開することは規約上もNGなのです。
さらに、みてねアプリでは投稿者(アルバム管理者)が「ダウンロード許可」の設定を切ることで、閲覧メンバーによる写真保存を制限する機能があります。ダウンロード禁止に設定されたアルバムでは、閲覧者はアプリ上から直接写真を保存できません。
このように運営側も「招待者以外に写真を渡してほしくない」というニーズに対応する仕組みを用意していることからも、スクショ画像の扱いには配慮が求められるでしょう。実際、みてねに投稿した写真が親族によって意図せず拡散されてしまったケースも報告されています。こうしたトラブルを避けるためにも、みてねの写真はあくまでアルバム内だけで楽しむという原則を守ることが大切です。
みてねでスクショするときの注意点
では、みてねの写真をスクショする際に留意すべきポイントを3つ説明します。家族の大切な写真を扱う上で、マナーと安全面の双方からチェックしてみましょう。
注意1: 家族の写真を勝手に公開しないこと
スクショ画像は決して本人の許可なく第三者に公開しないようにしましょう。 みてねのアルバムは前述の通りクローズドな空間です。そこから得た写真を無断でSNSに投稿したり他人に転送すれば、家族のプライバシー侵害や肖像権侵害につながるおそれがあります。
実際、東京都の消費生活総合センターも「自分や家族の写真が許可なくSNSに掲載されていたら肖像権やプライバシー権の侵害を指摘して削除を要請すべき」と注意喚起しています。たとえ身内であっても、「家族だから勝手に使っていい」という思い込みは禁物です。
投稿者(親)は子どもの写真が拡散することに不安を感じるものですし、法的にも親しい間柄でも同意を得るのが望ましいと専門家も述べています。スクショを撮った写真を他で利用したい場合は、必ず事前に投稿者に相談し許可をもらうようにしましょう。
注意2: ダウンロード制限や家族ルールを尊重する
アルバム管理者が設定したダウンロード制限などのルールには従うことが大前提です。 前述のように、みてねには管理者が写真のダウンロード可否を設定できる機能があります。
もしアルバムでダウンロードが禁止されている場合、それは「写真を保存・外部に持ち出してほしくない」という投稿者の意思表示と受け取れます。技術的にはスクリーンショットで保存できてしまいますが、それを敢えて行うのは信頼関係を損ねかねません。
家族間で写真データが欲しい場合は、スクショで密かに取得するのではなく正直に伝えてもらうか、投稿者に直接送ってもらう方法を検討しましょう。
また、家族内で「写真の取り扱いルール」を決めておくことも有効です。例えば「アルバム内の写真は外部に出さない」「SNSには絶対投稿しない」といった合意をあらかじめ共有しておけば、トラブル防止につながります。
みてね運営も公式ヘルプで、必要に応じてアルバムの不要なメンバー削除や機能制限の設定変更を行いプライバシーを守るよう呼びかけています。スクショするにせよ家族内の約束を守ることが最も大切です。
注意3: スクショ画像の個人情報に配慮し安全に管理する
スクリーンショット画像を取り扱う際は、写り込んだ個人情報やプライバシーへの配慮を忘れないでください。 スクショには写真だけでなく、場合によっては子どもの名前や撮影日時、コメントなどアプリ画面上の情報が含まれることがあります。そうした情報が漏れると思わぬリスクを招きかねません。
例えばSNSに投稿する際は、顔や名前が判別できないようモザイク・ぼかし加工を施すなどの対策が推奨されます。実際、弁護士も「他人の顔が写っている写真を投稿するなら、判別できないようにボカすなどの処理をするべき」とアドバイスしています。特に子どもの写真をネット上に公開することには慎重になるべきで、住所や学校名が分かる背景、名札などは絶対に映り込まないよう注意しましょう。
また、スクショ画像の保管にも注意が必要です。スマホのアルバム(カメラロール)に保存されたスクショは、クラウド同期によって別のデバイスからも見られる状態になったり、他の写真と混在して第三者に見られるリスクがあります。大切な子どもの写真であれば、保存先を分けたりパスコードロックをかけるなどして流出防止策を講じることが望ましいです。デジタルデータは一度拡散すると回収が困難ですから、スクショ画像も紙の写真と同じくらい慎重に扱ってくださいね。
まとめ
みてねのスクリーンショットについて、投稿者に通知される心配はなく、操作自体も規約で明確に禁止はされていません。
しかし、だからといって無断で撮影・共有して良いわけではありません。アルバム内の写真は私的なものであり、他者に勝手に公開すればプライバシーや肖像権の問題が生じます。みてね運営も**「不特定多数への公開」を禁止事項に定め、ダウンロード制限機能で無断利用を防ぐ措置を講じています。
要は、スクショを撮る際も「家族限定の思い出」という原則を尊重することが大切です。投稿者に許可を得ずに画像を持ち出さない、安全管理に注意する、といったマナーを守れば、みてねは便利で楽しいツールとなってくれるでしょう。家族の信頼関係を大切に、ルールを守って快適に「みてね」を活用してください。
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