「みてねは家族向けアプリだけど、1人で使っても問題ないの?」「クラウドストレージ代わりに利用して大丈夫?」といった疑問をお持ちの方も多いようです。
本記事では、みてねを1人で利用する場合の可否と、クラウド代わりに写真バックアップ用途で使うメリット・デメリットについて徹底解説します。さらに、万一に備えたバックアップの取り方も具体的に紹介します。大切な思い出を安心・安全に保存するために、みてねの活用是非を一緒に考えてみましょう。
みてねは1人で使うのは大丈夫?
結論から言えば、みてねは家族アルバムとはいえ1人だけで利用しても全く問題ありません。実際、みてね運営側は「家族内共有」が本来の目的としつつも、単独利用を禁止する規約はなく、一人でも安心して使えます。
Yahoo!知恵袋でも「本来の目的(家族共有)以外で使っても大丈夫か?」との質問に対し、カテゴリマスターが「問題ありませんよ」「違反ではありません」と明言しています。つまり自分だけのクラウドアルバムとして活用しても規約違反ではないのです。
では、1人利用で何か不都合があるのでしょうか?
基本的に家族共有機能以外は通常通り使えるため、大きな制限はありません。例えばペットの写真を自分用に保存する目的でみてねを使っている人もいます。あるユーザーは「犬の写真を4年ほど保存していますが消されていない」と述べており、子どもの写真以外でも削除される心配はないようです。
みてねアプリ登録時にはお子様の名前や誕生日を入力する欄がありますが、実際には独身の方が架空の情報を入力して自分の風景写真や趣味の写真を保存しても問題なく利用できていま。要は、みてね運営側が個々の写真内容をチェックして利用制限することはなく、プライベートなクラウドストレージ感覚で使えるということです。
ただし、家族を招待して一緒にコメントし合うような交流機能は一人利用だと活かせない点には留意しましょう。とはいえ写真の自動整理や月齢ごとのアルバム作成など、おひとりでも便利な機能が揃っています。無料で容量無制限という強みもそのまま享受できます。
以上のように、みてねは1人だけでも安心して使えるアプリです。実際に運営会社Mixiによれば利用者の半数以上が無料版を活用しており、単独利用者もしっかり受け入れられていると言えます。
みてねをクラウド代わりに使うメリットとデメリット
みてねをGoogleフォトやiCloudのようなクラウドストレージ代わりに利用することには、大きなメリットがあります。しかし同時に知っておきたい注意点(デメリット)も存在します。ここではクラウドバックアップ用途でみてねを使う是非を、メリット・デメリット双方の観点から考えてみましょう。
みてねをクラウド代わりに使うメリット
- メリット1 容量無制限で無料 – 最大の利点は写真も動画も無制限にアップロードできる無料ストレージだという点です。スマホで撮りためた大量の写真を容量を気にせず保存でき、しかも課金なしで利用できます。実際に公式サイトのユーザーレビューでも「容量無制限なので写真のバックアップも兼ねてどんどん登録しています」と高く評価されています。有料クラウドを契約しなくても大切なデータを保存できるのは大きな魅力です。
- メリット2 スマホの容量節約&紛失対策 – みてねにアップロード後はスマホ本体の写真を削除できるため、端末のストレージ節約に役立ちます。実際、「写真をみてねに入れたら本体から消している」というユーザーの声もあり、みてねを使うことでスマホの動作改善や容量不足解消につなげている方も多いです。さらにクラウド上にデータがあれば、スマホの紛失や故障時にも写真が失われずに済みます。公式サイトでも「スマホをなくした時にも、みてねから大事な写真を復元できます」と 非常時の保険になることが強調されています。実際にMixi社もみてねを“家族だけで安心・安全”に使えるよう設計しており、公開範囲は招待した家族のみでデータは厳重に保護されています。信頼できる運営企業によるサービスという点でも安心感があります。
- メリット3 閲覧・整理が便利 – クラウドに写真を上げっぱなしでは整理が大変…という心配も、みてねなら無用です。アップした写真は自動で月別に整理され、子どもの成長を時系列で振り返りやすいインターフェースになっています。家族アルバム用のサービスだけあって、写真閲覧・管理の使い勝手が非常に良いです。コメント機能や「みたよ履歴」(閲覧履歴)など、写真整理+αの楽しみ方ができる点もGoogleフォト等にはない魅力でしょう。たとえ家族と共有しなくても自分用の思い出整理帳として優秀です。
みてねをクラウド代わりに使うデメリット
- デメリット1 写真・動画の画質が若干劣化 – みてねはサービス提供コストや表示速度の観点から、アップロードされた写真や動画をサーバー側で若干リサイズ(圧縮)しています。公式ヘルプによれば、高速表示や無料提供のためにデータを縮小して保存しているとのことです。そのためオリジナル画質そのままでの長期保存には適しません。実際、みてねからダウンロードしたデータやDVD保存データもアップ時に圧縮されたものとなります。写真の画質劣化を極力避けたい場合は原本を別途保管しておく必要があります。
- デメリット2 将来的なサービス終了リスク – 現在はMixi社の運営で順調にサービス継続されていますが、将来事業が成り立たなくなればサービス終了の可能性はゼロではありません。カテゴリマスターの指摘にもあるように、「会社が信頼できても経営が立ち行かなくなり撤退したらコンテンツは全て消える」と心得ておくべきです。実際にGoogleフォトは以前無制限無料でしたが方針転換した例もありますし、みてねも今後絶対に仕様変更しない保証はありません。仮に突然サービスが終了すると、大量の写真を一括でダウンロードするのは非常に困難になります。みてねだけに頼り切るのはリスク分散の観点で望ましくないでしょう。
- デメリット3 動画のアップロード制限 – 写真は無制限ですが、無料プランでは動画は1本あたり2分までというアップロード時間制限があります。長時間の動画を無制限にバックアップしたい場合には不向きで、必要に応じて有料版(みてねプレミアム/Premium Pro)への加入が求められます。またパソコンからのアップロード機能もプレミアム限定です。こうした無料版の機能制限はありますが、裏を返せば写真中心であれば無料版でも困ることはほぼありません。動画も短いクリップ程度なら問題なく保存できます。とはいえ「スマホ内の写真を全部自動同期してくれる」というタイプの純粋なバックアップサービスとは少し異なるため、使う側で手動アップロードの手間は発生する点は理解しておきましょう。
以上のように、みてねをクラウドストレージ代わりに使うことには大きなメリットがある一方、注意すべき点も存在します。しかし総じて言えるのは、みてねは無料で使える範囲が広く、適切に活用すれば非常に便利なバックアップ兼アルバムサービスだということです。重要なのはデメリットを踏まえたうえで、次章のような追加のバックアップ策を講じておくことでしょう。
バックアップの取り方:みてね利用時の賢いデータ保全術
みてねを写真の保存先に選ぶ場合でも、万が一に備えたバックアップ策を併用することが大切です。大切な思い出を長期にわたり安全に保管するために、以下のような方法で二重三重のバックアップを取ることをおすすめします。
方法1 他のクラウドサービスと併用する
公式ヘルプでも案内されている通り、みてねと併せてiCloudやGoogleフォトなど他社クラウドにも写真を保存しておくと安心です。サービスごとに強みが異なるため、例えばみてねには家族共有用の写真を、Googleフォトにはオリジナル画質のバックアップを置いておく、といった使い分けも有効でしょう。特に子どもの成長記録は二重にクラウド保存しておけば、どちらか一方のサービス障害や方針変更時にも対応できます。
方法2 定期的にローカルへ保存する
オンラインストレージだけでなく、自宅のパソコンや外付けHDDなどオフライン媒体にもバックアップしておくと万全です。みてねにアップした写真は、アプリ上で1枚ずつ手動ダウンロード可能です。時間はかかりますが、月ごとやイベントごとに重要写真だけでもPCに保存しておけば安心感が違います。みてね上の写真を一括ダウンロードしたい場合は、有料のみてねプレミアムPro会員になると「まとめてダウンロード」機能が利用でき、アルバム内の複数写真を一度に保存できます。大量の写真を扱う場合は検討すると良いでしょう。
方法3 みてね公式のバックアップサービスを利用する
みてねでは写真データをまるごと保存する方法として、「みてねDVD」サービス(有料)も提供されています。これは指定したアルバム内の全写真・動画データをDVDに書き込んで手元に届けてくれるサービスです。特にスマホやPC操作に不慣れな方でも確実にバックアップを取れる方法として案内されています。費用はかかりますが、フォトブック作成やプリント注文と並ぶ公式のデータ保全手段なので、興味があれば検討してみましょう。
なお、みてねに写真をアップした後でスマホ内のデータを削除する際は、事前にアップロードが正常に完了したか確認するようにしましょう。アップ後にみてねアプリのタイムライン(近況画面)で写真や動画が問題なく再生・表示できることを確認してから端末のデータを消すと安心です。
アップロード中に通信不良などで一部失敗していた場合、端末から削除するとその写真が失われてしまう恐れがあるためです。念には念を入れて、アップロード完了確認→端末データ削除→他媒体へバックアップという手順を踏むのが理想的です。
まとめ
「みてね」は1人で使っても全く問題ないどころか、容量無制限の無料クラウドアルバムとして非常に優秀なサービスです。家族アルバムという名称ではありますが、独身の方や家族以外の写真を保存したい方にも開かれたプラットフォームであり、実際に多くのユーザーが個人用フォトストレージとして活用しています。
運営会社のMixiはSNS黎明期からの大手企業で信頼性も高く、収益は有料会員やフォトプリント等の課金サービスによって支えられているため無料ユーザーでも安心して利用できます。スマホ紛失時の保険にもなりうると公式が謳う通り、写真データを預ける場所として十分信頼に値するでしょう。
とはいえ、みてね単独に大切な思い出の全てを預け切ってしまうのはリスクも伴います。写真画質の圧縮やサービス将来性といった観点から、記事中で述べたようなバックアップの併用策を取ることが肝要です。
具体的には、みてね+他クラウド+PC保存など複数の保存先を用意し、万一どれかが不調でもデータを失わない環境を整えておきましょう。幸いみてねは無料で使える範囲が広いため、他サービスとの併用コストもかからず実践可能です。
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